映像制作チームがフルコミットしたインハウスのコーポレートムービー

WEBLIFEのMVVを光で表したコーポレートムービーを制作

WEBLIFEが掲げる「すべての人の物語を照らして、より多様で豊かな未来を創る」というコーポレートメッセージを、WEBLIFEの映像制作チームがひとつのコンセプトムービーにしました。
WEBLIFEとは、一体どんな企業であるか、何を大切にしているのか。より多くの人に知ってもらうためにメッセージに込めた思いと、映像が出来上がるまでのビハインドストーリーをまとめました。

本質を追求し、色褪せない価値を造るCRYPTOMERIA

WEBLIFEの映像・CGクリエイティブチームは、2001年からアートディレクターである杉江宏憲が牽引してきたクリエイティブスタジオ「CRYPTOMERIA」の名前をそのまま引き継いでいます。
「サービスやプロダクトの本質を追求し、時代を経ても色褪せない価値観」を作品作りの理念とし、NTV系列のnews zero、DayDay.などをはじめとしたテレビ番組のグランドデザイン、スポーツ用品のウィルソンやスマートフォンのXperiaなどのブランドムービー、サービスのトータルブランディングなど多岐に渡って手掛けています。
CRYPTOMERIAのこれまでの実績

WEBLIFEのM・V・Vを光になぞらえて映像化

一般的にコーポレートムービーは、会社の環境や社員の姿勢など働く様子をリアルに捉えたものが多いですが、今回はそれとは一線を画し、WEBLIFEらしい表現をゼロから創り上げるためにいつもとは違うアプローチでの制作が始まりました。

WEBLIFEでは、新たな変化を力にあらゆる人々の物語をデザインすることを掲げていますが、WEBLFEのミッション、ビジョン、バリュー(M・V・V)に込めたメッセージを、「光」というキーワードを軸に、様々な解釈を採り入れながら先進的な映像表現を追求していきました。
WEBLFEのミッション

WEBLIFEの姿を写す「光」のストーリー

今回、映像の総監督を務めた映像ディレクターの向井は、まず「光」が生み出すバリエーションに着目したと言います。光を照らす、当てる、影が生まれる、反射する、色づく、など光の多面性に表現のインスピレーションを得てアイディアを紡いでいきました。そこからは、チーム内で光をモチーフとしたデザインのかけらをいくつもサンプリングし共有してイメージを膨らませ、ナレーションと絵コンテに落とし込んでいきます。

光のあらゆる表現が、変化や多様さのある未来を創っていくメッセージと重なり、CG、プリズム、コンテンポラリーダンスなど、多彩な「光」が折り重なってストーリーが綴られていきます。
ナレーションは日本語、英語版のほか、WEBLIFEのシステム開発事業の現地法人のあるベトナム語版も制作

ONE TEAMでゼロから作り上げていく、MADE IN WEBLIFE

今回のキャストは一人ですが、「多様さ」を表現するために顔の印象の残し方を変化させたり、3Dモデル化してCGと合成させる見せ方を模索しました。WEBLIFEの事業内容を連想させる展開も試行錯誤を繰り返して形にしていきます。
その他にも音楽の方向性や各シーンの動き、秒数なども細かく決めて、ロケハンで照明もチェックしながら一通りの流れをテスト撮影しておきます。時間の限られた本番の撮影時に迷いやリテイクが生じないように、このような綿密な下準備が欠かせないと言います。

撮影当日は天候にも恵まれ、光に照らされて様々な状態に変化していくコンテンポラリーダンスのシーンではスタジオの大きな窓から入る自然光とのバランスを考えた照明セットが組まれました。
外の光も十分に取り入れられる広々としたスタジオでの撮影

思い描いたものを実現するCRYPTOMERIAのクリエイティビティ

見たことのない映像表現は目を引くため、新しい技術を積極的に採り入れながら、フィルム映画を撮るようなアナログな撮影手法もミックスさせ、斬新な撮影に挑戦しました。
このとき、こだわるのは構成だけでなく機材も重要です。実際にコーポレート動画撮影やCG制作で使われた機材、技術を少しご紹介します。

CGとフィルムカメラの融合による新たな映像表現

今回の撮影で使った機材は、今ではほとんど使われなくなった35mmフィルムカメラ。撮影時間は1つのロールで約4分ほどしかなく、1秒間に24コマで記録されます。撮影後もデジタルカメラのようにそのままPCで編集はできません。日本では1箇所のみとなった現像所でフィルムを現像した後、デジタルデータに変換して色補正を行うという手間のかかる撮影手法です。
フィルムカメラ独特のやわらかくあたたかみのある写りが、光の表現に奥行きをもたらしデジタルカメラとは違った味わいをもたらすため、この撮影手法が採用されました。
撮影には、これまで何度もCRYPTOMERIAの映像制作にともにチームを組んできた経験豊富な撮影クルーに携わってもらいました。
世界最大の映画用機材メーカーである、ドイツのアーノルド&リヒター社のフィルムカメラ
そんなアナログ手法で撮影された映像に、多くのCG作品を手掛けてきたCRYPTOMERIAのCGクリエイター達が、「光」を表す様々な映像を融合させています。
シーンごとに使用するCG細かいパーツに分けてつくっていき、チームでブラッシュアップしながら完成に近づけるのがCRYPTOMERIAのスタンス。思い通りに仕上がるものもあれば、意外性のあるものもありますが、クオリティは妥協しないことを共通認識としています。
顔や体に当たる光をリアルにするため、実際にプロジェクターでCGを投影

点群で3Dモデル化する新たな表現に挑戦

映像作りで今回初めて取り入れた技術として、Luma AIで撮影したキャストを3Dモデル化し、グラフィック作成ツールで再構築するというものがあります。Point Cloud(点群)で3Dモデル化されたデータは、物理的に不可能な視点や動きのカメラアングルを実現することができます。
初挑戦の技術ではありますが、CRYPTOMERIAとして納得できる作品にするため、チームメンバー同士の厳しいチェックのもと丁寧に作り込んでいます。
点群で3Dモデル化したシーン

Credit(敬称略)
Dancer 水村 里奈
Creative Director 杉江 宏憲(WEBLIFE)
Director 向井 拓也(WEBLIFE)
Director of Photography 玉田 詠空(CubeFilm Inc.)
Lighting Director 水瀬 貴寛
Colorist 田中 諭 (Omnibus Japan)
CG 遠田 一真(WEBLIFE)、オブリ カレニナ(WEBLIFE)
Music ヒロシ ワタナベ
Production Manager 須貝 優斗(C3Film)
Producer 富原 大雅(C3Film)

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